国際結婚をするうえで最初に直面する面倒なことといえば、「ビザの取得」と答える人も多いのではないでしょうか。
お互いのさまざまな情報をかき集めてまとめなければならないと耳にしたことはあるものの、いざそのときが来ると「何から始めればいいかわからない」「参考になる情報が少ない」という壁にぶち当たります。(少なくとも私はそうでした)
そこでこの記事では、3つの申請区分の違いや、私たちが未婚パートナービザを選んだ理由を実体験を交えてご紹介します。
イギリスでパートナーと暮らすために申請できるビザの種類
イギリスでパートナーと暮らすために申請できるビザは、主に3種類あります。
- フィアンセビザ(Fiance Visa)
- 未婚パートナービザ(Unmarried Partner Visa)
- 配偶者ビザ(Spouse Visa)
これらのうち、配偶者ビザ以外はパートナーと籍を入れていなくても申請できます。
また、これらすべてのビザ申請時に注意しなければならないのが、申請者のパートナーとなる英国市民または永住権を持つ市民の年間最低収入が£29,000(2026年11月時点)であることです。
私たちが申請を準備していた当時は、最低収入要件がさらに引き上げられる予定とされていました。この点も、私たちがビザ申請を急いだ理由の一つです。なお、その後の追加引き上げは実施されておらず、2026年11月時点では原則£29,000です。
フィアンセビザ・未婚パートナービザ・配偶者ビザの違い
フィアンセビザ・未婚パートナービザ・配偶者ビザの違いは、一言でいうと「申請の条件」です。
ビザによって必要な書類や滞在期間のルールがかなり異なるので、はじめにそれぞれの特徴をざっくりと把握しておくと、その後の準備が少し楽になると思います。
| ビザの種類 | 滞在可能期間 | 申請の主な条件 | 主な証明内容 |
| フィアンセビザ | 6ヶ月 | 6ヶ月以内に結婚予定であること | 結婚予定、今後の同居計画など |
| 未婚パートナービザ | 国外申請の場合、最長2年9か月 | 2年以上の継続的かつ真剣な関係があることを証明できること | 関係性を示す証拠 |
| 配偶者ビザ | 国外申請の場合、最長2年9か月 | 既に婚姻関係にあること | 結婚証明書、同居の証明など |
※2026年11月現在の条件です。滞在可能期間や申請の条件は、申請場所や状況によって異なります。
ビザによって、滞在できる期間が異なるほか、申請する際に求められる条件も異なります。
なかでも未婚パートナービザに関しては、2024年1月まで、2年以上の同居実績があることが申請の必須条件となっていました。この条件を満たすことが難しく、消去法でフィアンセビザや配偶者ビザを選択したという方も多いのではないかと想像します。
しかし、現在は以下のいずれかを証明することが条件となっています。
- 英国で認められる婚姻関係またはシビルパートナーシップ関係にあること
- 申請時点で、少なくとも2年間同居していること
- フィアンセまたは婚約中のシビルパートナーであり、英国到着後6か月以内に結婚またはシビルパートナーシップを予定していること
- 申請時点で少なくとも2年間関係が続いているものの、仕事や学業、文化的な事情などにより同居できないこと
つまり、未婚パートナーとして申請する場合も、2年間の同居実績が一律に必須というわけではありません。ただし、同居していない場合は、定期的な連絡や面会、金銭的な支援などを通して、二人の関係が継続していることを証明する必要があります。
また、フィアンセビザの滞在期間は最長6ヶ月です。英国到着後6ヶ月以内に結婚またはシビルパートナーシップを成立させ、その後、配偶者またはシビルパートナーとして家族ビザを申請する必要があります。
なお、フィアンセビザで滞在している間は、原則として英国で就労・就学できません。
私たちの場合、はじめはフィアンセビザの申請を考えていましたが、6ヶ月以内に入籍という部分が気になり「バタバタして決めたくないよね」と未婚パートナービザを選択しました。
私たちがビザを選ぶときに比較したポイント
ここでは、私たちがビザを選ぶときに比較したポイントを紹介します。
フィアンセビザ
フィアンセビザは、6ヶ月以内にイギリスで結婚する予定が決まっている人や、「渡英から入籍まで計画的に進められそう!」という人におすすめです。
フィアンセビザは、初回申請で原則IELTS LIFE SKILLSのA1以上が求められます。最初からB1以上を取得した場合、資格が引き続き認められていれば、今後の申請で再利用できる場合があります。
未婚パートナービザ
未婚パートナービザは、「結婚の意思はあるけれど、まだ入籍や渡英のタイミングが決まっていない」という人におすすめです。2年半後の更新日までに入籍してもいいですし、そのまま未婚パートナーとして更新するのももちろんアリです!
申請の際に、2年以上の関係を証明する必要がある点には注意しましょう。
配偶者ビザ
配偶者ビザは、すでに婚姻関係にある人が、配偶者との関係をもとに申請する場合の選択肢です。
用意しなければならない証明書類が多めですが、他の2種類のビザと比べるとオンラインで取得できる情報も多いので、根気よく手続きを進めればスムーズにビザを取得できるはずです。
ビザ選びに迷ったら
未婚パートナービザの申請条件が変更されたことで、以前より申請のハードルが低くなったように感じます。とはいえ、ビザ選びに迷ったときは、以下の点について考えてみるところから始めてみてはどうでしょう。
- パートナーと入籍したいのか、未婚パートナーのまま一緒にいたいのか
- ビザ取得後6ヶ月以内に入籍するのは現実的か
- 必要な書類や証明をどこまでそろえられそうか など
ビザ申請に関する情報は、英語も日本語もわかりづらい表現が多く頭が痛くなりますよね。申請に必要な手続きや書類集めも手軽にできることではなく、根気が必要です。でも、そのぶんパートナーとの絆は強くなる気がします。
「一緒にいるためにビザ申請をするのにやることが多すぎてケンカになりそう!」なんてときは、ビザ申請をサポートするエージェントや専門家に相談する方法も検討してみてください。
※本記事は、筆者の体験と2026年11月時点の公的情報をもとにした一般的な情報です。申請条件は状況によって異なるため、最新情報はGOV.UKまたは認可を受けた専門家にご確認ください。
